ITパスポート 過去問
令和元年度 秋期
問76 (テクノロジ系 問76)

表計算ソフトでは、セルC3に計算式 "B1*合計(B3:B3)/個数(B3:B3)"と入力されている場合、そのセルを下方向に複写すると、
C4では"B2*合計(B4:B4)/個数(B4:B4)",
C5では"B3*合計(B5:B5)/個数(B5:B5)"のように、参照先のセルも下方向にシフトしていきます。

但し、今回元のセルであるC3に入力されている計算式には、一部"$"マークが頭についているものがあります。
この$マークがついている部分については、複写時にも値が変わることがありません。

今回のように、C3に計算式 "B$1*合計(B$3:B3)/個数(B$3:B3)"と入力されているセルを下方向のC4、C5に複写した場合、それぞれ
C4では"B$1*合計(B$3:B4)/個数(B$3:B4)"
C5では"B$1*合計(B$3:B5)/個数(B$3:B5)"と、$が付いていない数字部分のみ変化していきます。

あとは、C5に入力されている式を計算します。
B1の値は1,000
合計(B$3:B5)は、B3、B4、B5セルの値の合計値なので10＋8＋0＝18
個数(B$3:B5)は、B3～B5のうち、値が入力されているセルの個数となるため、3
となります。式に置き換えると、
1000 * 18 / 3 となりますので、正解は2の6,000です。

エクセルの計算式では、「$」がついている場合は絶対参照となり値は変わりません。ですので、B$1やB$3は固定となります。
逆に「$」がついていない場合は相対参照となり、複写した時にその行数に値が変化します。
今回の式を複写した場合、セルC5に入る式は「B1＊合計（ B3：B5 ）／個数（ B3：B5 ）」となります。

この式に表の値をあてはめると
1000×（10＋8＋0）/ 3 = 6,000

よって答えは２となります。

“ B$１＊合計（ B$３：B３ ）／個数（ B$３：B３ ）” の「B$１」「B$３」は絶対参照で、「B３」は相対参照になります。

C５に入る式は
「B1＊合計（ B3：B5 ）／個数（ B3：B5 ）」
となります。

1000＊18/3＝6000

しがたって、２が正解です。