ITパスポート 過去問
令和6年度
問63 (テクノロジ系 問8)

解説: Secure Eraseは、SSDを含むストレージデバイスにおいて、すべてのデータを完全に消去するための公式な手法です。この機能は、デバイスのファームウェアに組み込まれており、特定のコマンドを実行することで、SSDの全てのブロックを消去し、データの復元が不可能になります。したがって、正解です。

解説: 磁気消去は、主にHDD（ハードディスクドライブ）に対して用いられる手法です。データが磁気的に記録されているため、強力な磁場を使用してデータを消去します。SSDはフラッシュメモリ技術を使用しており、磁気消去は効果がありません。

解説: セキュアブートは、コンピュータの起動時に未承認のソフトウェアが実行されるのを防ぐための技術であり、データの消去とは無関係です。セキュアブートはシステムのセキュリティを向上させるために用いられます。

解説: データクレンジングは、データを整理・清掃するプロセスであり、冗長な情報や不正確な情報を取り除くことを目的としていますが、必ずしもデータを完全に消去することを意味しません。そのため、復元を防ぐためには不十分です。

Secure Eraseは、SSD上の全データを完全に消去し、復元できなくするために使用される技術です。SSDは、書き込みや削除の仕組みがHDDとは異なり、通常のフォーマットや削除操作ではデータが完全に消去されません。Secure Eraseは、SSDに内蔵されている機能を利用してデータを物理的に消去するため、非常に信頼性が高いデータ消去方法です。この選択肢が正解です。

磁気消去（デガウス）は、磁気媒体であるHDDや磁気テープなどに保存されたデータを消去する方法です。しかし、SSDは磁気を使ってデータを保存するわけではないため、磁気消去はSSDには効果がありません。SSDの場合は、専用の消去方法が必要ですので、この選択肢は誤りです。

セキュアブートは、コンピュータの起動時に悪意のあるソフトウェアや不正なプログラムが実行されないようにするセキュリティ機能です。システムの起動プロセスを保護するもので、データの消去や復元防止とは関係がありません。そのため、この選択肢は誤りです。

データクレンジングは、データの不正確さや冗長性を修正・整理して、データベース内のデータの品質を向上させるためのプロセスです。データを完全に消去するための方法ではなく、データの整理や修正が目的です。データの復元防止とは無関係なので、この選択肢も誤りです。

正解です。

Secure Eraseとは、SSDを初期化する操作のことです。

磁気消去とは、強力な磁気を照射することでHDD(磁気記憶装置)のデータを消去し、復元できなくする方法です。

セキュアブートとは、PCの起動(ブート)時に不正なプログラムが実行されないように設計されたセキュリティ機能のことです。

データクレンジングとは、データを整理し、不備を修正してデータの品質を向上させることです。