ITパスポート 過去問
令和8年度
問18 (ストラテジ系 問18)

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問題

ITパスポート試験 令和8年度 問18(ストラテジ系 問18) (訂正依頼・報告はこちら)

コンカレントエンジニアリングを採用する目的として、最も適切なものはどれか。
  • 開発期間や納期の短縮
  • 開発製品におけるセキュリティの確保
  • 開発製品の省エネルギー性能の確保
  • 開発製品への最新技術の活用

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この過去問の解説 (3件)

01

コンカレントエンジニアリングとは、設計・開発・テストなどの製品開発の工程を同時並行で進める開発手法です。

 

コンカレントエンジニアリングを行うにあたり、各工程の進捗がある程度同期されている必要があります。

よって、各部門が連携し合うことによる迅速なフィードバックや、製品仕様などのゴールが明確になっていることが重要です。

 

開発工程を同時並行で進めるメリットとして、「開発期間や納期の短縮」が挙げられます。

従来の1工程ずつ進める手法(シーケンスエンジニアリング)では、設計が終わるまでは開発の工程に進むことができません。よって、設計のマイルストーンが3、開発のマイルストーンが4の場合、合計マイルストーンは7となります。

 

しかし、設計のマイルストーンが2まで行った段階で開発のマイルストーンに進めると、どうでしょう?

並行することで重複するマイルストーンの2が相殺され、この場合の合計マイルストーンは5となります。

選択肢2. 開発製品におけるセキュリティの確保

PCやスマートフォンなどのITデバイスの場合、

 

・ウィルス対策アプリを初期搭載しておく、

・OSや標準アプリの開発においてセキュアプログラミングが実施されている、

・セキュリティパッチの迅速な提供(ゼロデイ攻撃対策)

 

などの「開発面におけるセキュリティ対策」が挙げられます。

選択肢3. 開発製品の省エネルギー性能の確保

こちらは、1工程ずつ開発を進めるシーケンスエンジニアリングのメリットと言えます。

 

1工程ずつ進めるということは、開発スケジュールが明確化しやすいということでもあります。

よって、「必要な時間、必要な台数だけ製造機器を稼働させる」など、光熱費を節約しやすくなるのが、シーケンスエンジニアリングの利点のひとつです。

選択肢4. 開発製品への最新技術の活用

製品提供による「イノベーション推進」が、これに該当します。

イノベーション推進とは、新しい技術を提供することで組織改革などの支援をすることです。

 

事例として、Linuxディストリビューションの「Debian」と「Ubuntu」の関係があります。

 

UbuntuはLinuxにおける最新技術を、できるだけ早期の段階で取り入れてリリースされます。

そして、Ubuntuの利用体験から得られるフィードバックを活かし、安定版のDebianが開発されるのです。

 

Ubuntuは新しい機器へのデバイスドライバの対応も早いため、個人でのデスクトップ利用として提供され、その成果物としての安定版であるDebianはサーバー向けOSとして提供されています。

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02

コンカレントエンジニアリングは、企画、設計、生産準備など本来は順番に行う工程を、情報共有しながら並行して進める手法です。工程の重なりによる期間短縮が主な狙いです。

選択肢1. 開発期間や納期の短縮

正しいです。複数工程を同時並行で進め、後工程の知見も早期に反映することで、開発期間や納期を短縮します。

選択肢2. 開発製品におけるセキュリティの確保

セキュリティ確保は重要ですが、コンカレントエンジニアリングを採用する直接の目的ではありません。

選択肢3. 開発製品の省エネルギー性能の確保

省エネルギー性能は製品の要求事項の一つであり、この開発手法の中心的な目的ではありません。

選択肢4. 開発製品への最新技術の活用

最新技術の活用そのものを目的とする手法ではなく、工程を並行化して期間を短縮します。

まとめ

コンカレントエンジニアリングの主な目的は、開発期間や納期の短縮です。

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03

この問題は、製品開発における効率化手法の一つである「コンカレントエンジニアリング」の意味と、その目的を正しく理解しているかを問う問題です。「コンカレント」には「同時並行」という意味があります。

選択肢1. 開発期間や納期の短縮

正解です。

コンカレントエンジニアリングは、設計や調達、製造などの各工程を順番に進めるのではなく、各セクションを同時並行的に進める開発手法です。工程を重ね合わせて進めることで、全体の開発期間や納期を大幅に短縮することができます。

選択肢2. 開発製品におけるセキュリティの確保

誤りです。

製品のセキュリティ確保は開発において重要ですが、工程を同時並行に進めることの目的は果たしません。

選択肢3. 開発製品の省エネルギー性能の確保

誤りです。

省エネルギー性能の確保は、製品に求められる機能や能力に関する内容です。工程を並行して進めるコンカレントエンジニアリングの直接的な目的とは結びつきません。

選択肢4. 開発製品への最新技術の活用

誤りです。

最新技術の活用は、製品の市場価値を高めるため技術そのものや製品コンセプトの方針に関する内容です。並行して進めることを指すコンカレントエンジニアリングの目的ではありません。

まとめ

コンカレントエンジニアリングの本質は、「複数工程同時並行による期間圧縮」です。

対比される言葉として、従来の1つずつ順番に進めていく手法にシーケンスエンジニアリング(またはウォーターフォール型)があります。セットで覚えておきましょう。

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