ITパスポート 過去問
平成30年度 春期
問33 (ストラテジ系 問33)

RFPとはRequest For Proposal=提案依頼書の略で、ユーザ側がシステム開発を行う際に必要な要件をまとめてベンダに提示するものです。
RFCとはRequest for Commentsの略で、IETF(Internet Engineering Task Force)という団体が作成しているインターネット技術に関する仕様書の形式です。
RFIはRequset For Information=情報提供依頼書の略で、情報システムの開発に関する条件を決定するために必要な情報を集めるために発注先候補の業者に情報提供を依頼する文書のことです。
RFIDとはRadio Frequency IDentificationの略です。ID情報を埋め込んだRFタグに記録された個別情報に対して無線通信によって読み書きをおこなう自動認識システムのことで、交通系ICカードなどで利用されています。
紛らわしい用語なので区別して覚えましょう。

情報システムを導入する場合、システムの障害時や納品遅れのトラブルを防ぐために、事前に発注先から調達条件や契約内容を明らかにしておく必要があります。

1 . RFCとは、インターネットにおける技術の標準化を行うために公開される文書のことです。

2 . RFIとは、情報システムの発注先の候補業者に情報提供を依頼する文書のことです。

3 . RFIDとは、電波を使って人物や物を識別する技術総称のことです。電子マネーや社員証など幅広く利用されています。

4 . RFPとは、情報システムの発注先の候補業者に具体的な情報提案を依頼する文書のことです。4が正解です。

情報システムの導入に当たり、ユーザがベンダに提案を求めるために提示する文書であり、導入システムの概要や調達条件を記したものは、RFPです。
よって、正解は４です。

他の選択肢も押さえておきましょう。

１．RFCとは、インターネット関連技術の規格提案書です。

２．RFIとは、初めての取引相手となる業者に対して情報の提供を依頼することです。

３．RFIDとは、ID情報を埋め込んだタグを用いて情報のやり取りを行う技術です。