ITパスポート 過去問
令和8年度
問84 (テクノロジ系 問30)

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問題

ITパスポート試験 令和8年度 問84(テクノロジ系 問30) (訂正依頼・報告はこちら)

ある推論システムは、演繹(えんえき)推論、帰納推論、仮説形成などの推論が実行できる。この推論システムへの入力と得られた出力に関する記述のうち、演繹推論を実行した例として、適切なものはどれか。
  • 「HDDとSSDは記憶装置である」と入力した後に、「HDDの台数を増やすと記憶容量が増える」と入力した。出力は、「SSDの台数を増やすと記憶容量が増える」となった。
  • 「HDDは台数を増やすと記憶容量が増える」と入力した後に、「記憶装置は台数を増やすと記憶容量が増える」と入力した。出力は、「HDDは記憶装置である」となった。
  • 「記憶装置であるHDDは記憶容量をもつ」と入力し、同時に「記憶装置であるSSDは記憶容量をもつ」と入力した。出力は、「全ての記憶装置は記憶容量をもつ」となった。
  • 「全ての記憶装置は記憶容量をもつ」と入力した後に、「HDDは記憶装置である」と入力した。出力は、「HDDは記憶容量をもつ」となった。

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この過去問の解説 (3件)

01

演繹推論は、一般的な規則と個別の事実から、論理的に必ず成り立つ結論を導く推論方法です。個別例から一般化する”帰納推論”や、結果から原因を推測する”仮説形成”と区別します。

選択肢1. 「HDDとSSDは記憶装置である」と入力した後に、「HDDの台数を増やすと記憶容量が増える」と入力した。出力は、「SSDの台数を増やすと記憶容量が増える」となった。

HDDに関する個別の性質を、同じ記憶装置であるSSDにも当てはめていますが、入力された前提だけでは必ず成り立つとはいえません。

選択肢2. 「HDDは台数を増やすと記憶容量が増える」と入力した後に、「記憶装置は台数を増やすと記憶容量が増える」と入力した。出力は、「HDDは記憶装置である」となった。

HDDに関する結果と一般的な規則から「HDDは記憶装置」と原因・分類を推測しており、演繹ではなく仮説形成に当たります。

選択肢3. 「記憶装置であるHDDは記憶容量をもつ」と入力し、同時に「記憶装置であるSSDは記憶容量をもつ」と入力した。出力は、「全ての記憶装置は記憶容量をもつ」となった。

HDDとSSDという複数の個別例から、全ての記憶装置へ一般化しており、帰納推論の例です。

選択肢4. 「全ての記憶装置は記憶容量をもつ」と入力した後に、「HDDは記憶装置である」と入力した。出力は、「HDDは記憶容量をもつ」となった。

正しいです。「全ての記憶装置は記憶容量をもつ」という一般規則と「HDDは記憶装置」という個別事実から、「HDDは記憶容量をもつ」と必然的に導いています。

まとめ

演繹推論は一般規則と個別事実から個別の結論を導きます。

参考になった数3

02

演繹推論とは、一般的な規則性から成り立つ個別の結論を導きます。

選択肢1. 「HDDとSSDは記憶装置である」と入力した後に、「HDDの台数を増やすと記憶容量が増える」と入力した。出力は、「SSDの台数を増やすと記憶容量が増える」となった。

不正解です。

HDDとSSDは同じ性質なので、HDDの特性からSSDの特性を

類推しているため、類推推論になります。

選択肢2. 「HDDは台数を増やすと記憶容量が増える」と入力した後に、「記憶装置は台数を増やすと記憶容量が増える」と入力した。出力は、「HDDは記憶装置である」となった。

不正解です。

台数を増やすと記憶容量が増えるという同じ性質のため、

HDDが記憶装置であるかもという仮説を形成しています。

選択肢3. 「記憶装置であるHDDは記憶容量をもつ」と入力し、同時に「記憶装置であるSSDは記憶容量をもつ」と入力した。出力は、「全ての記憶装置は記憶容量をもつ」となった。

不適切です。

HDDもSSDも記憶装置であり、記憶容量をもつため、

すべての記憶装置にもあてはまるとしている帰納推論です。

選択肢4. 「全ての記憶装置は記憶容量をもつ」と入力した後に、「HDDは記憶装置である」と入力した。出力は、「HDDは記憶容量をもつ」となった。

正解です。

すべての記憶装置は記録容量をもつため、

記憶装置であるHDDは、記憶容量をもつという演繹推論です。

参考になった数0

03

本設問では推論についての理解が問われています。

まずは出題されている3つの推論について整理しましょう。

・演繹推論:一般的なルール/法則から個別の事例を導く推論のことで、例えばカラスは黒いという一般的な法則から黒い鳥とカラスと呼ぶようなものです。

・帰納推論:個別の事例から一般的なルール/法則を導く推論のことで、例えば黒い鳥がカラスだったという複数の事例をもとにカラスは黒い鳥だと判断するようなものです。

・仮説形成:不足する情報を補うために推測によりルール/法則を導く推論のことで、例えばカラスもハトも飛ぶことができる生き物であ理、カラスは鳥類である、という情報をもとにハトもまた鳥類である、と判断するようなものです。

選択肢1. 「HDDとSSDは記憶装置である」と入力した後に、「HDDの台数を増やすと記憶容量が増える」と入力した。出力は、「SSDの台数を増やすと記憶容量が増える」となった。

本選択肢は正答ではありません。

「HDDとSSDは記憶装置である」「HDDの台数を増やすと記憶容量が増える」という2つの情報をもとに不足した情報を補い、HDDと同じく記憶装置であるSSDについても台数を増やすと記憶容量が増えると推論したものなので、仮説形成の例となります。

選択肢2. 「HDDは台数を増やすと記憶容量が増える」と入力した後に、「記憶装置は台数を増やすと記憶容量が増える」と入力した。出力は、「HDDは記憶装置である」となった。

本選択肢は正答ではありません。

「HDDは台数を増やすと記憶容量が増える」「記憶装置は台数を増やすと記憶容量が増える」という2つの情報をもとに個別の事象を一般化し、台数が増えると記憶容量が増えるHDDは記憶装置であると推論したものなので、帰納推論の例となります。

選択肢3. 「記憶装置であるHDDは記憶容量をもつ」と入力し、同時に「記憶装置であるSSDは記憶容量をもつ」と入力した。出力は、「全ての記憶装置は記憶容量をもつ」となった。

本選択肢は正答ではありません。

「記憶装置であるHDDは記憶容量をもつ」「記憶装置であるSSDは記憶容量をもつ」という2つの情報をもとに個別の事象を一般化し、HDDもSSDも記憶装置で記憶容量を持つものならば、全ての記憶装置は記憶容量をもつと推論したものなので、帰納推論の例となります。

選択肢4. 「全ての記憶装置は記憶容量をもつ」と入力した後に、「HDDは記憶装置である」と入力した。出力は、「HDDは記憶容量をもつ」となった。

本選択肢が正答となります。

「全ての記憶装置は記憶容量をもつ」「HDDは記憶装置である」という2つの情報をもとに一般的な法則を個別の事例に当てはめて全ての記憶装置が記憶容量を持ちHDDが記憶装置であるなら、HDDは記憶容量を持つと推論したものなので、演繹推論の例として適切です。

参考になった数0